ニキビ

ニキビ(尋常性ざ瘡)について

ニキビ

にきびの原因は、年齢や肌質、生活環境などによってさまざまですが、主に3つ挙げられます。

  • 男性ホルモンなどの影響により、皮脂分泌が活発になること
  • 皮膚のターンオーバーの異常で毛穴がふさがること
  • 毛穴の中でにきびの原因菌(アクネ菌など)が増殖すること

原因菌であるアクネ菌は毛穴にたまった皮脂を栄養にして増えていき、炎症を起こしてしまいます。この菌は常在菌として私たちの皮膚の毛穴に住んでいますので、ホルモンのアンバランスやストレスなどのちょっとしたきっかけで、にきびができる可能性が誰にでもあるのです。

10代のにきびは成長ホルモンの影響により皮脂分泌が活発となることでできやすくなります。一方、20代以降の大人のにきびについては、不規則な食生活、ストレスや睡眠不足などが原因となり、ホルモンバランスや皮膚のターンオーバーが乱れることにより、にきびができやすくなってしまいます。

下図はにきびの成り立ちについての図解です。

にきびの成り立ち

にきび跡の予防には早期治療が大切です

上の図に示すような、強い炎症を伴ったにきびは赤く腫れ、治癒後に『瘢痕(にきび跡)』となってしまいます。瘢痕形成には、炎症による真皮結合組織の破壊とそれに伴う創傷治癒過程が大きくかかわるので、にきび跡を生じさせないためには、適切な治療を早めに始めることが重要なポイントです。

治療法について

軟膏

「にきびは青春のシンボル」と言われ、治療に対する認識が低い時代がありましたが、現在は「にきびは病院で早期治療する」時代です。

何年も大人のにきびに悩んでいる方をよく拝見しますが、治療を行うには、まずは生活環境や生活習慣(食事、睡眠、喫煙など)を見直してみることも大切です。当院では、スキンケア方法の確認をしたり、漢方治療を取り入れる等、無理なく続けられてきちんと結果を出すことに重点を置いて治療を行っています。

ここ数年で、にきびに対する保険適応の外用薬に新薬が登場しました。代表的な処方薬を以下にご紹介します。症状により組み合わせて使用したり、単剤で状態を維持したり、使用方法はさまざまです。診察の際に使い方を説明していますので、お気軽にお問い合わせください。

1.外用抗菌薬

にきびの原因菌を減少させ、炎症を鎮める作用があります。外用抗菌薬は複数あり、症状に応じて選択します。

使用方法

ダラシンT®ゲル:1日2回洗顔後に塗布します

アクアチム®クリーム:1日2回洗顔後に塗布します

ゼビアックス®ローション:1日1回塗布します

2.アダパレン

ディフェリン®ゲルの作用は毛穴のつまりを取り除くことです。炎症のない初期のにきび(面皰)に作用して進行を防いだり、炎症を起こしたにきびに作用して赤いにきびを減らします。早期の治療開始により、にきび跡が残ることを予防できます。

使用方法

1日1回洗顔後、就寝前に、にきびとその周囲に適量を塗布します。

  • 眼周囲、口唇、その他粘膜や傷口には使用しないでください。
  • 妊娠中、授乳中の方は使用を控えてください。
    • 3.過酸化ベンゾイル(benzoyl peroxide;BPO)

      BPOは世界では広く使われてきたお薬です。2015年にベピオ®ゲルがにきびに対して保険診療で処方できるようになりました。にきびの原因菌が増えるのを抑える【抗菌作用】と、毛穴のつまりを改善する【角質剥離作用】があります。

      使用方法

      1日1回洗顔後に患部に塗布します。

      • 眼周囲、口唇、その他粘膜や傷口には使用しないでください。
      • 塗ったところが真っ赤になる、腫れるなどの副作用の症状が強くみられる場合は接触皮膚炎等の可能性があるため、使用をやめてすみやかに受診してください。
      • 漂泊作用があるため、髪の毛や衣服に付かないようにしてください。
      • 涼しいところ(25℃以下)で保管してください。

      4.抗菌薬とBPOの合剤

      デュアック配合ゲルはクリンダマイシン(抗菌薬)とBPOの合剤です。こちらも2015年に保険適応になりました。毛穴のつまりを取り、にきびの原因菌を減らし、炎症が進むのを抑える作用があります。保湿成分も配合されています。

      使用方法

      1日1回適量をにきびとその周辺に広げるように塗布します。

      • 眼周囲、口唇、その他粘膜や傷口には使用しないでください。
      • 塗ったところが真っ赤になる、腫れるなどの副作用の症状が強くみられる場合は接触皮膚炎等の可能性があるため、使用をやめてすみやかに受診してください。
      • 漂泊作用があるため、髪の毛や衣服に付かないようにしてください。
      • 冷蔵庫(2〜8℃)で保管してください。

      にきび外用薬使用についての注意事項

      • 2〜4のお薬は、使用から数週間は、乾燥・かゆみ・ヒリヒリ感・赤くなる・粉がふく・皮がうすくむける等の副作用が生じることがあります。皮膚刺激症状を少なくするために保湿剤の使用をおすすめします。
      • 塗ったところが真っ赤になる、腫れるなどの副作用の症状が強くみられる場合は接触皮膚炎等の可能性があるため、使用をやめてすみやかに受診してください。
      • 効果がではじめる時期は個人差がありますが、通常使用開始から2週間〜3か月です。すぐに効果が出なくても、自己判断で使用を中止しないようにしましょう。
      • にきびは繰り返しできることがあるため、『よくなっている状態を維持する期間(3か月〜1年)』の治療も大切です。医師の指示に従って治療を継続しましょう。
      • 外出時には帽子や日焼け止めを使用しましょう。
      • お薬の使い方について、医師・薬剤師から良く説明を受けるようにしましょう。