ニキビの原因菌を減少させ、炎症を鎮める作用があります。外用抗菌薬は複数あり、症状に応じて選択します。
ダラシンT®ゲル:1日2回洗顔後に塗布します
アクアチム®クリーム:1日2回洗顔後に塗布します
ゼビアックス®ローション:1日1回赤ニキビに塗布します
ニキビは、90%以上の人が経験するくらい、とてもありふれており、自分でも他人からも症状が見えてしまう代表的な疾患です。そのため、非常に悩まれておられる方が多く、私たちは「1日でも早くきれいに治したい」という気持ちで患者様に寄り添った診療を行っています。
当院では、ニキビ・ニキビ跡の治療実績が10年以上あり、お悩みから解放されて笑顔を取り戻される方を多く拝見してきました。そして、ご自身の経験から、ご家族やご友人をご紹介いただけるようになっています。
このことは、「ニキビは病院で正しい治療を受ければ治る疾患だ」ということを広めたい私たちにとっては大変嬉しいことです。
早期の正しい治療により、将来のニキビ跡を防ぐことができ、適切なスキンケアを身に付けることで、生涯健康な皮膚で過ごせることにつながります。
思春期ニキビも大人ニキビも、お任せください。
ニキビの原因は、年齢や肌質、生活環境などによってさまざまですが、主に3つ挙げられます。
原因菌であるアクネ菌は毛穴にたまった皮脂を栄養にして増えていき、炎症を起こしてしまいます。この菌は常在菌として私たちの皮膚の毛穴に住んでいますので、ホルモンのアンバランスやストレスなどのちょっとしたきっかけで、ニキビができる可能性が誰にでもあるのです。
10代のニキビは、成長ホルモンの影響により皮脂分泌が活発になることでできやすくなります。
一方、20代以降の大人のニキビについては、不規則な食生活、ストレスや睡眠不足などが原因となり、ホルモンバランスや皮膚のターンオーバーが乱れることにより、ニキビができやすくなってしまいます。また、女性の場合は、月経周期と関連することも多くあります。
ご自身の生活習慣を見直して改善できることもあるので、それらを確認することも大切です。また、ストレス,月経周期に関連するニキビや、胃腸障害の関連が疑われる場合等は、漢方薬が役立ちます。
一般的には、図のように、急性期【はじめの3か月程度】と維持期【炎症がなくなってから再発しないように治療する期間】に分けて治療を進めていきます。
治療開始後2週間程度は、治療やスキンケアに慣れるための大切な時期です。この時期に期待していた結果が得られなくても、まずはしっかりと治療に取り組みましょう。
治療やスキンケアに慣れてくる時期です。症状により処方薬の変更を行うこともあるので、定期的な診察はまだ必要です。
時期には個人差がありますが、行ってきた治療効果がしっかりと出て、維持できるようになってきます。薬の減量をしたり、スキンケアのステップアップが可能になってきます。
ニキビが出たとしても、治療前と比較すれば数の減少、治りやすさが目に見えてはっきりします。症状に対する対処法も身についてきているので、必ずしも受診する必要はありません。
図に示すような、強い炎症を伴ったニキビは赤く腫れ、治癒後に『瘢痕(ニキビ跡)』となってしまいます。瘢痕形成には、炎症による真皮結合組織の破壊とそれに伴う創傷治癒過程が大きくかかわるので、ニキビ跡を生じさせないためには、適切な治療を早めに始めることが重要なポイントです。
とはいえ、これまで納得のいく治療を受けられなかったり、治療中断などの理由でニキビが進行してしまった方が多いのが現状です。当院では様々な治療法を行っているので、いつの時点で治療をスタートされても対応可能です。
ニキビの原因菌を減少させ、炎症を鎮める作用があります。外用抗菌薬は複数あり、症状に応じて選択します。
ダラシンT®ゲル:1日2回洗顔後に塗布します
アクアチム®クリーム:1日2回洗顔後に塗布します
ゼビアックス®ローション:1日1回赤ニキビに塗布します
ディフェリン®ゲルの作用は毛穴のつまりを取り除くことです。炎症のない初期のニキビに作用して進行を防いだり、炎症を起こしたニキビに作用して赤いニキビを減らします。早期の治療開始により、ニキビ跡が残ることを予防できます。
ベピオ®ゲルには毛穴のつまりを改善する【角質剥離作用】と、ニキビの原因菌が増えるのを抑える【抗菌作用】があります。
デュアック配合ゲルはクリンダマイシン(抗菌薬)とBPOの合剤です。毛穴のつまりを取り、にきびの原因菌を減らし、炎症が進むのを抑える作用があります。保湿成分も配合されています。
エピデュオゲルはアダパレンと過酸化ベンゾイルの両方の薬理作用を有する配合剤です。
ニキビの炎症が強い場合は、抗生剤を内服することがあります。一般的な目安としては2週間から最大3か月服用しますが、3カ月服用が必要になるケースはほとんどありません。スキンケアの見直しや外用の効果が出てきて抗生剤内服が不要になる方が多いです。
ニキビに適応がある漢方薬も多種類ございます。「漢方薬は長く飲まないと効かないのでは」という質問をよく受けますが、処方して2週間後に患者様にお会いした時には「調子が良い」と笑顔になられていることをよく経験します。ニキビの性状や経過により処方変更をすることもありますし、必ずしも長く飲まなければならない薬ではありません。
漢方薬(東洋医学)は、皮膚の症状(ニキビ)に直接アプローチする『標治』の考えと、体質(証)を診たり体調を整える『根治』の考えを合わせもって治療をすすめます。前述の西洋医学とは異なる診断学ですが、“ニキビを治す”というゴールは同じですので、ご興味のある方はぜひご相談いただきたいと思います。
使用方法
1日2回適量をニキビや気になる部分に、またはお顔全体にやさしくなじませてください。スキンケアでお手入れをしてから最後に使用するようにします。
「最新の治療法」、「○○オリジナル療法」、「流行している施術」、「有名人が使っている化粧品」等、様々な情報が簡単に手に入りますが、果たしてそれが自分にとって本当に必要なのか、よく考える必要があると思います。
日々の診療で、意外と多いのがスキンケアについての誤解です。間違っていた習慣をやめるだけで皮膚が健康的になる例がとても多いのです。
医師の診察を受けた上で、皮膚科学的に基本に忠実な治療、医学的根拠に基づいた治療を受けられることが、ニキビ治癒への一番の近道です。
規則正しい生活、バランスのとれた食事が大切です。
正しいスキンケアを毎日コツコツと続けてください。面倒と感じたことも、シンプルにして習慣化すれば生活の一部になります。
ニキビ治療では前述のように、症状に応じた処方をしますが、ご自宅でのスキンケア方法やスキンケア製品についてのアドバイスもいたします。ニキビを治すだけでなく、再発予防や、より健やかな皮膚で過ごせるようになるためには必要です。
ご案内するのは下記のような医療用基礎化粧品やそれらの使用方法ですが、必要に応じて1種類からご提案いたします。メディカルスキンケア専任スタッフが丁寧にご案内しますので、お気軽にご相談ください。
ニキビ跡には前述のように様々な症状があります。症状別に見た場合でも、例えばニキビが治った後の赤みの色調では、真っ赤なタイプや暗赤色のタイプ等、個人差が見られます。症状や体質(皮膚の特徴)をしっかりと見極めることが大切です。
当院院長は、フラクショナルレーザー等によるニキビ跡治療の実績が多数あり、瘢痕治療に長年携わってきた形成外科専門医です。
症状に応じて下記の治療等をご提案します。
ケミカルピーリングは、ピーリング剤を皮膚に塗布することで、皮膚の古くなった細胞をやさしく取り除き、新陳代謝を整える治療です。日々の肌細胞の生まれ変わりを正常化することで、ニキビの改善やニキビのできにくい肌作りに有効です。ニキビが治った後の赤みや色素沈着の改善が期待できます。
当院では、3種類の酸がバランスよく配合された“ミックスピール”を採用しています。
イオン導入は、肌に微弱な電流を流すことにより、ビタミンCなどを肌の内側に浸透させる施術です。通常塗布しただけの場合に比べて、数十倍もの浸透力があると言われています。
ビタミンCが皮膚深部まで導入されることで、美白作用、コラーゲン増加作用や皮脂分泌抑制効果が得られやすくなり、ニキビ・ニキビ跡治療に効果を発揮します。
また、ピーリングと併用することで、さらに浸透しやすくなるため、より高い効果が期待できます。
エレクトロポレーションは、ニキビ・ニキビ跡に有効な成分を、電気の力により、無痛で肌の奥まで浸透させることができる施術です。
イオン導入では浸透させることができない美容成分も導入できることが大きな特徴です。導入成分は症状に応じて、ビタミンンA,B,C,E,アスタキサンチン、ペプチド、成長因子から最適なものを選択します。
ダメージ肌を、健康な皮膚へよみがえらせることを目的としたマイクロニードリング療法です。
ニキビ跡治療に特化した【肌再生治療】をご案内いたします。
マルチプルニードル(33ゲージ、16本の超極細針)が装着された機器を用いて、治療部位に無数の微小孔をあけていきます。創傷治癒の過程でコラーゲン等の組織が生成されることで、瘢痕修復効果が期待できます。