日比谷線六本木駅2番出口徒歩3分
巻き爪は、爪の端が内側に弯曲している状態をいいます。足の親指に多くみられます。巻き爪の縁が皮膚を傷つけ痛みを伴うことがあります。
爪の先端が皮膚に食い込んでしまう状態を陥入爪といい、炎症を起こして痛みを生じることがあります。指全体が腫れたり、爪と皮膚の間に肉芽を形成する(傷口が盛り上がってくる)ことがあります。陥入爪は巻き爪がなくても生じることがあります。
靴による圧迫や、白癬菌が原因となることがありますが、原因不明のことも多いです。深爪をして爪周囲の皮膚が傷つくと感染を起こし、腫れや痛み、肉芽を形成することがあります。
痛みがなく変形が軽度であれば、爪の切り方を見直したり、テーピングをすることにより進行を抑えることができます。
炎症がなく変形がメインの症状であれば、巻き爪マイスター®という装具を装着する治療が可能です。
超弾性※合金ワイヤを巻き爪に装着することで、持続的な矯正力を発揮します。
※超弾性とは・・・通常の金属とは異なり、大きく曲げても常に元に戻ろうとする性質のことで、医療分野でも幅広く活用されています。
治療の流れ
巻き爪マイスター®装着の適応を確認した後に、爪幅を測定し、矯正具を装着する日のご予約を承ります。
治療当日までに2mm程度爪を伸ばして角を残すようにしてください。
巻き爪マイスター®を装着します。
矯正具装着中はサッカー等、爪に負担がかかる運動はできるだけ控えてください。
1か月に1回程度、矯正具の調整を行います。
3か月程度の装着で巻き爪が改善します。個人差がありますので、必ず診察を受けてください。
巻き爪マイスター®装着について
爪周囲を清潔にした状態で、矯正具を装着します。装着時には通常痛みを伴いません。
爪を軟化させて矯正効果をより良くするために、リネイルゲル®による処置を併用します。処置後は薄いテープ剤で指全体が巻かれます。24時間は患部を濡らすことができないため、ご注意ください。
感染を起こしたり、肉芽を形成して痛みを伴っている場合は、抗生剤内服と外用治療が必要になります。
炎症を繰り返す場合は、フェノール法により変形部分の爪を生えてこないようにする処置を行うことで症状が改善されます。
フェノール法では、局所麻酔を使用します。治療後は足に包帯を巻きますので、靴紐を緩められるスニーカーか、サンダルにてご来院ください。