日比谷線六本木駅2番出口徒歩3分
やけどの原因になった熱源温度と接触時間により、からだのどの深さまで熱傷が達するかが異なり、深達度によってⅠ度〜Ⅲ度まで分類します。それぞれに治療法があり、治癒までに要する期間も異なります。
〔熱傷の深さ〕と〔範囲の大きさ〕で重症度が決まりますが、ここではクリニックでよく相談される比較的小範囲のやけどについて解説します。範囲が大きい場合や、受傷部位によっては対応可能な医療機関をご紹介します。
熱いお湯や調理器具、ストーブ、ヘアアイロンなど高温のものに触れてしまった場合にやけどを受傷します。また、湯たんぽや電気カーペットなど、触れただけではやけどにならないような物でも、長時間触れているとやけどになってしまうことがあり、これを「低温熱傷」といいます。低温熱傷の場合は、熱傷が組織の深くまで達することが多いという特徴があります。
小さなお子様は電気ポットや炊飯器の湯気で受傷することも多くみられます。湯気にさわろうとするので、手や指に受傷することが多く、その場合は機能障害が残らないよう適切な初期治療をすることが重要になります。
まずはすぐに冷やしましょう。水道水で構いませんので10分以上冷やし、受診してください。冷やすことで、やけどの進行を抑え、痛みを軽減させる効果があります。また、受傷部位が腫れてくるため、指輪などのアクセサリーはすぐに外しましょう。
水ぶくれができた場合は、自分で破かないようにしましょう。
アロエなどの草木を塗る、とりあえず自宅にある軟膏を塗ってみるなどの行為はその後の治癒に悪影響を与えてしまうことがあります。時にはやけど部位が感染を起こして重篤な症状になってしまうこともあります。この程度なら大丈夫と思わずに、受傷後早い段階で専門医を受診するのが正しい選択です。
熱傷の分類ごとに、一般的な治療経過をまとめます。