手荒れ

手荒れ(手湿疹)とは

水仕事や手洗い回数の多い美容師、飲食業、医療関係職の方や、毎日家事をしている方に生じやすい手荒れで、「主婦湿疹」とも呼ばれます。また、紙を頻繁に扱う職業の方や、パソコンを長時間操作する方にもよく見られます。

外的刺激により、手のひらのバリア機能が低下することで発症しやすくなりますが、空気の乾燥や手指の冷えも一因になります。

症状について

症状には段階があり、①指先がかさつく初期、②皮がむける、角質が硬くなる、ひび割れが生じてかゆみが生じる進行期、③水疱や強い赤み(炎症)が手のひら全体に広がり、痛みを伴う重症期に分類されます。前述したように、指先に刺激を受けやすい職業の方は初期から進行期へ移行しやすい傾向があります。

治療法について

保湿剤で手を保護し、バリア機能を改善させます。炎症を伴う場合はステロイド外用薬も使用します。薬物療法だけでなく、悪化因子と思われることを除去することも重要です。
日常生活では以下のことに気をつけましょう。

注意すること

  • 水仕事などの刺激が加わる作業をする時には手袋をする。
  • こまめに保湿剤を塗る。
  • お湯を使う時はぬるめにする。
  • 刺激の強い石けん、シャンプーを使わない。
  • アルコール消毒をしすぎないようにする。
  • 寒い時期の外出は手袋をする習慣をつける。