日比谷線六本木駅2番出口徒歩3分
神経・皮膚の炎症性疾患で、身体の中(知覚神経節)に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症します。
はじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した時は、水ぼうそうとして発症し、その後は体内にウイルスが潜伏しています。加齢、過労、ストレスなどが引き金となり、ウイルスに対する免疫力が低下すると、ウイルスが活動を始め、神経を伝って皮膚に到達し、帯状疱疹を発症します。
50歳から発症率が上昇し、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。
身体の左右どちらか一方にピリピリとした痛みと赤い斑点ができ、小水疱が帯状に出現します。痛みは徐々に強くなる傾向があり、眠れないほどの痛みを伴うこともあります。
症状の多くは上半身に現れ、顔や頭にも出現することがあります。耳や目の近くに症状が出ることもあり、耳鳴り、角膜炎、結膜炎や顔面神経麻痺といった合併症のリスクがあります。
辛い症状を早く改善させるため、また合併症のリスク回避のため、早めに治療開始することが大切です。
皮膚症状が治ると神経の炎症も治まってきて急性期の痛みが消えますが、その後も慢性的な痛みが続くことがあり、帯状疱疹後神経痛いいます。これは、「刺すような痛み」、「焼けるような痛み」と表現されるほど辛い症状となることがあります。帯状疱疹後神経痛は、神経の損傷によるもので、皮膚症状が重度の場合、初期から強い痛みを伴う場合や高齢者に起こりやすいため、注意が必要です。
抗ウイルス薬により、ウイルスの増殖を抑えます。これにより、皮膚症状や急性期の痛みが回復するまでの期間を短縮します。抗ウイルス薬は服用後2日程度かけて効果があらわれます。決められた量と回数を守って服用しましょう。
また、必要に応じて消炎鎮痛薬も併用します。
皮膚症状については細菌による二次感染を起こさないよう、清潔を保つことが大切です。外用薬で治療を行います。
帯状疱疹を予防する不活化ワクチンです。不活化ワクチンとは、病原性をなくした細菌やウイルスの一部を成分としたワクチンのことです。生ワクチンと異なり、免疫が低下している方も受けられます。
50歳以上で約97%、70歳以上で約90%と高い予防効果が得られます。また、帯状疱疹後神経痛の発症を減らす効果も期待できます。
シングリックス®の効果の持続性については、接種9年後にも効果が確認されており、従来から使用されている水痘ワクチン(生ワクチン)よりも長期的な効果が得られると言えます。
筋肉内に注射をします。
2回接種することで、十分な予防効果が得られます。1回目の接種から2か月あけて2回目を接種します。ちょうど2か月で受けられない場合は遅くとも6か月後までに接種します。
多くの方に注射部位の痛みや腫れが現れますが、これは体内で強い免疫を作ろうとする仕組みが働くためと考えられます。副反応の多くは3日程度で治まります。
1回22,000円(税込)
東京都港区の50歳以上の方はワクチン費用一部の助成を受けられます(2023年1月30日接種開始)