保険診療

粉瘤など皮膚のできもの

粉瘤

Atheroma

皮膚のできものには良性から悪性まで様々なものがありますが、よくあるできものの1つに粉瘤(ふんりゅう)があります。

粉瘤(別名:アテローム、表皮嚢腫)とは、皮膚の下にできる袋状の良性腫瘍で、袋の中に角質や皮脂などの老廃物がたまって生じます。中心に黒点状の皮膚開口部を有することが多く、強く圧迫すると時に腐臭を伴う白色粥状物質が排出されます。
頭頚部、体幹上部、腰殿部に好発し、まれですが、悪性化の報告もあります。
普段、自覚症状は認めませんが、感染を起こすと赤く腫れて痛みを伴ったり、悪臭を伴ったりします。

自然に消失することはなく、整容的な問題がある場合や繰り返し感染を起こす場合は、手術で袋を取り除く必要があります。なお、感染を起こした場合は、抗生剤の内服や皮膚を切開し中の膿を出して、炎症が落ち着くのを待ってから手術を行います。

手術について

手術は局所麻酔で行います。大きさにもよりますが、15分から30分ほどの手術になります。
皮膚開口部を中心とした紡錘形の皮膚切開から、袋を周囲組織からはがして摘出します。

上から見たイメージ
黒の点線:皮膚の下にある粉瘤
中央の黒丸:皮膚開口部
赤線:手術時の皮膚切開線

図:横から見たイメージ
皮膚開口部を含めて袋を周辺組織からはがして摘出します。

真皮縫合

最後に切開した皮膚を丁寧に縫合していきますが、われわれ形成外科医は、なるべく傷あとがきれいに、目立たなく治るように、皮膚の縫合に際して色々な工夫をしています。

例えば真皮縫合は、皮膚の表面ではなく、その下の真皮層で糸やその結び目が皮膚表面にでないように縫い合わせる縫合法で、形成外科では縫合の基本中の基本と言えます。真皮縫合を行うことで、皮膚表面の創縁の緊張を長期にわたって緩和し、傷あとをきれいにする効果があります。

図:切開した皮膚を縫合したイメージ図
赤い糸が真皮縫合になります。真皮縫合のみでも創縁がしっかりと寄りますが、最後に表面も縫合し(黒い糸)、創縁のずれが無いようにきれいに仕上げます。

手術器具

私は慶應義塾大学形成外科学教室で研鑽を積みましたが、同医局では真皮縫合の際に、写真に示すような特殊な形をした鑷子(フック鑷子と言います)を使用します。
この鑷子を上手に使うことで、創縁を強く把持することなく真皮縫合が可能になります。創縁を愛護的に扱うことで、傷あとが残りにくくなります。

皮膚縫合線の向き

最終的な皮膚縫合線が、シワの向きに沿うように注意します。シワに直交する傷あとは目立ちやすくなります。

これらは工夫の一部ですが、粉瘤の手術に限らず、皮膚のできものを切除する手術では同様に常に傷あとに配慮して治療を行っております。
当院の手術は院長が責任を持って行っております(部位によっては女性医師による手術対応も可能でございます)。皮膚のできものが大きくなってきて心配、目立って気になる、感染を繰り返して困っているといった方は、ぜひ一度ご相談ください。

ご予約について

予約状況によっては受診日当日の手術も可能でございます。
お電話であらかじめご相談いただけますと、当日の手術時間を確保いたしますのでスムーズにご案内が可能です。
(恐れ入りますが、予約状況によっては後日の手術となる場合もございますので、ご了承ください。)

※木曜・日曜・祝日は休診日となります

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