皮膚の日帰り手術。
気になることは何でもご相談ください。
皮膚のできもの等に対し、局所麻酔による手術を行っております。必要に応じて大学病院等の医療機関と連携を取りながら治療を行います。診断や術後の傷跡等、気になることは何でもご相談ください。
日帰り手術が可能な疾患について
ホクロ
ホクロには、「子どもの頃からあるホクロ」「数年前に出てきて大きくなってきた」「少しずつ盛り上がってきたホクロ」とさまざまな経過があります。また、全身どこにでもでき、「頭皮」「眼の近く」「顔の目立つ部分にある」場合は、手術が可能かどうかのお問い合わせをいただくことがあります。
『ホクロ』は、特殊な場合を除き、当院の日帰り手術で治療可能です。特殊な場合というのは、全身麻酔が必要な場合や、悪性が強く疑われ複数回の手術や他の治療が必要になると予想される場合などです。その場合は対応可能な医療機関をご紹介させていただきます。
このような症状を治したい方はご相談ください
皮膚のできもの
「ふくらみ」「しこり」「おでき」「何だかあたると痛い」などで受診される場合、多くは『皮膚・皮下腫瘍』で、当院の日帰り手術で治療が可能です。
粉瘤、軟性線維腫、皮膚線維腫、神経線維腫、石灰化上皮腫、脂肪腫など、良性の腫瘍であることがほとんどです。病理検査を含めた摘出術を行っています。
できものの大きさや深さにより、術前に画像検査(MRIなど)を受けていただくことがあります。
このような症状を治したい方はご相談ください
手術を受ける際に、患者様が不安に感じることは、『痛み』と『傷あと』の2点がほとんどです。術前診察では、患者様の疑問点や不安が解消するよう、事前に十分にご説明しますので、ご質問がございましたら遠慮なくお声がけください。
『痛み』について
局所麻酔を行うため、手術中は無痛です。手術中は全く痛みを感じることなく、リラックスできますので、眠ってお過ごしになる方も多くいらっしゃいます。麻酔自体の痛みについては、痛くないように工夫していますので、「思ったより痛くなかった」と言われることがほとんどです。小学生のお子様でも我慢できる痛みです。
術後の痛みについては痛み止めの飲み薬を処方しますので、服用してください。術後の注意事項を守って安静にして過ごしていただければ、痛みで辛い思いをすることなくお過ごしいただけます。
『傷あと』について
傷あとが少しでも小さく目立たなくなるように心がけています。形成外科専門医は老若男女問わず、多くの皮膚腫瘍の手術経験を積んでいます。何万症例と手術をする中で、「いかにきれいに治すか」という課題と向き合ってきましたので、当院でも専門医の技術を発揮してお一人おひとりの治療を行いたいと思っています。
手術前には術後の傷がどのようにして治っていくのかをご説明し、患者様に創傷治癒のイメージを持ってもらえるよう努めています。最終的には目立たなくなる傷も、術後数か月間は赤みや硬さが出る時期があるのが一般的です。また、手術部位や体質により、傷が落ち着くまでの時間に差があります。術後の注意事項を良く確認してお過ごしください。
治療費について
皮膚腫瘍の手術は保険適応です。悪性の有無を調べたり、確定診断を得るために病理検査を行いますが、検査も保険適応になります。
治療部位や大きさ、深さにより治療費が異なります。一般的なホクロや粉瘤等の皮膚のできものの治療費につきましては下記をご参照ください。
《例.保険治療費3割負担の方の場合》
皮膚腫瘍が露出部以外(半袖半ズボンで隠れる部分)の場合
直径3cm未満 |
3,840円 |
直径3cm以上6cm未満 |
9,690円 |
直径6cm以上 |
12,480円 |
皮膚腫瘍が露出部(半袖半ズボンで隠れない部分)の場合
直径2cm未満 |
4,980円 |
直径2cm以上4cm未満 |
11,010円 |
直径4cm以上 |
13,080円 |
- 他に診察料、処方箋料等約500円、病理検査料約3,000円が別途かかります。
- 手術中に使用する薬剤や、ドレーンの有無により、上記に加えて数百円かかることがあります。
- 初診時(術前診察)では、初診料と血液検査料で約3,000円かかります。
下記の場合は治療費が上記目安と異なりますので、事前にお伝えします。
- 耳、眼瞼結膜等の特殊部位
- 血管腫等の特殊な腫瘍
- 腫瘍が深層(筋肉組織)に達する場合
- 皮弁法を用いた手術の場合
手術を受けられる方の診察の流れ
1) 初診日
問診、診察を行い、手術をする方針となった場合、術前血液検査を行います。
受付で手術日のご予約を承ります。
手術についての注意事項をご説明します。
2) 手術日
特別に指示のない限り、手術前の食事や服薬は普段通りで構いません。
手術室にご案内し、血圧測定等体調チェックの後に手術開始となります。
皮膚腫瘍摘出の場合は必要に応じて病理検査を行います。
術後は注意事項を良く守ってお過ごしください。
再診日のご予約を承ります。
3) 術後診察日
術後の再診は手術により異なりますが、基本的には1週間程度で抜糸を行います。
病理検査の結果をご説明します。
創部をできるだけきれいな状態に維持するためのケアについてご説明します。
4) その他
経過観察のための通院が必要な場合は受診してください。
その他気になることがありましたら受診してください。
日帰り手術に関するよくあるご質問
- 相談した日にすぐにホクロを取ってもらえますか?
- 診察当日は手術についての説明と術前検査を行い手術の計画を立てます。その後、手術日と抜糸日のご予約を取っていただきます。
- 手術時間はどれくらいかかりますか?
- 皮膚腫瘍摘出術の場合、15分〜45分になります。部位や大きさによっては60分以上かかることがありますので、事前に目安時間をお伝えします。
- 術後いつからお風呂に入れますか?
-
入浴は抜糸後から可能です。手術当日は、なるべく安静にお過ごしください。手術翌日から創部を含めてシャワー浴が可能です。
創部にドレーンが入っている場合は、ドレーンが抜けるまでは創部をぬらさないように注意してください。
- 術後いつから運動できますか?
- 抜糸までは激しい運動を控えてください。抜糸までの1〜2週間は、日常生活は普段通りで構いませんが、ジムでのトレーニングや部活動、体育の授業はお休みしてください。
- 抜糸は痛いですか?
- 縫合に用いる糸は細いナイロン糸なので、抜糸時に痛みを感じることはありません。
- 妊娠中や授乳中でも手術を受けられますか?
- 妊娠中や授乳中の方は、緊急性がない限りは手術治療を控えていただきます。
このような疾患も日帰り手術で治療可能です
耳垂ケロイド・耳垂裂
院長 藤井 佳苗(ふじい かなえ)
- 医学博士
- 日本形成外科学会専門医
- 日本抗加齢医学会専門医
所属学会
- 日本形成外科学会
- 日本美容外科学会(JSAPS)
- 日本美容医療協会
- 日本美容皮膚科学会
- 日本抗加齢医学会
- 日本東洋医学会
経歴
- 2004年秋田大学医学部卒業
- 2004年東京大学医学部附属病院初期臨床研修
- 2006年昭和大学形成外科学教室入局
大学病院のほか医局関連病院にて研鑽を積む
- 2010年医学博士号取得
- 2011年日本形成外科学会学術奨励賞受賞
(論文:Fractional CO2 laser照射後人工皮膚モデルの組織再生に関する基礎研究)
- 2011年西麻布ヒフ・形成外科 開業